2025年クリスマスイブ
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| The Angel Appearing to the Shepherds (Thomas Cole) |
以前か、べトナムの技能実習生、ハイさんが礼拝に通っていた。手数料60万円を借金して来日し、暑くて寒い鉄工所で働く。安月給は仕送りの前に借金返済へ。故郷の家族から、結婚を約束した大好きな彼女から離れる孤独。彼は言った。「二度と日本に来たくない。」本当に懸命に跪いて祈っていた。
そんな社会の底辺で働いたのが羊飼い。借金返済のために身売りした奴隷か異邦人。日夜働く重労働で汚れ仕事で、人の敷地を移動し罪人と嫌われる。野宿をし、交代で狼から羊を守る番をしていた。貧しく、疲れ、家族を思い、孤独で、黙っていた。闇だった。
あなたはどんなときに闇を感じるか。ガザの闇、経済的な不安、孤独、老いへの不安、病いによる希望のなさ。SNSいじめ、陰口、悪口、無視、自分の写真の加工。
まさに闇にいる羊飼いに天使は近寄り、栄光は輝き、救い主の誕生を知らせた。宮殿の王にでも、街の金持ちにでも、教会の司祭にでもない。社会の底の、心のどん底の闇にいる人に知らされた。
「救い主が生まれた。ベツレヘムの飼い葉桶に生まれた。神が人となり、あなたの罪を背負う。新しい人生が始まる」すると天使の大軍が現れ、今まで忘れていたことが始まる。歌うこと。幸せを喜び、神さまを賛美する歌。Gloria in excelsis Deo !!
そして羊飼いはベツレヘムへ走った。赤ちゃんを見つけマリアに天使のことを告げた。そして歌いながら野宿へと帰っていった。苦しい現実は変わらない。だが全てが変わった。神は自分の闇を見捨てず、近づき、照らし、救い主を知らせてくれた。救いはある! だからどんなに苦しくても歌おう!
33年後に救い主が死んで復活したとき、羊飼いたちは思い出した。あの人は自分の闇を背負ってくれた。私の闇を背負うお方、それが光のお方、神さまだ。
「あなたの闇がどんなに暗くても、私はあなたに近づく。あなたのために生まれる。あなたの闇を背負い、新しい人生で照らす。」
ハイさんはいつも嬉しそうに教会に自転車で走って来た。寒い日でも「自転車で飛ばすから暖かいです。」彼にとって教会はベツレヘムの家畜小屋だった。闇から解放される救いだった。光だった。だからハイさんは走った。
私たちもハイさんのように、闇を光に照らし頂いて、生まれた救い主のところへ走っていきましょう。祈りの自転車で。
「私はあなたの闇を照らす!!」
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