2026年1月18日 顕現後第2主日
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| WEYDEN, Rogier van der. `Visitation.` 1445年 美術史美術館, ライプツィヒ. |
幼児洗礼で教会生活を始め、そして今も教会を支えている信徒さんを素直に尊敬します。自分で選んだのではないのに、と。幼児洗礼こそ「神の選び」のしるしです。神さまは「母の胎にいる時から」人を選び、呼び出し、使命を託します。それに応える人生は、空しいこともあるでしょうが、生半可なことでは覆されない深い生きがいに貫かれていて、神の存在を表すものです。
BC5世紀のバビロン捕囚でイスラエルの民は「自分たちは罪の罰を受けている」と考えていました。そこにイザヤは「主の僕」を預言したのです。この僕は母の胎にいる時から神に選ばれ「イスラエルをご自分のもとに集める」。(49:5) さらにイスラエルの本来の使命である「諸国民の光」となる。(49:6)それは「あなたは祝福の源となる」と父祖アブラハムに神が誓われた契約です。(創12)
当時これはバビロン捕囚からの解放と帰還のことだと思われました。しかし「諸国民の光」のような人は現れませんでした。
イエスさまはこれを読みつつ自分が選ばれた使命を悟りました。自分は民をバビロン捕囚ではなく、罪の捕囚から解放する。どうしても愛と命の神から離れてしまう罪の捕囚から。そして苦難の僕として罪の捕囚を代わりに受け、自ら囚われ、殺されました。それは「空しく力を使い果たすことでした」が(4)、しかし復活させられ「神は私の力となり」(5)罪と死の捕囚から私たちを解放してくださいました。
そして主の僕と一体となり新しいイスラエルとなった教会員も「母の胎にいる時から」選ばれています。諸国民の光として神の解放を輝かせる使命に召されています。
光の使命は小さなメッセージから始まります。それは「そのままでいい」です。「主があなたに代わって苦しみ死んだ。だからあなたはもう罪と死に囚われなくていい。自由になっていい。祝福されていい!」。
洗礼は神があなたを母の胎から選んだしるし。成人でも幼児洗礼でも、生まれる前から死んで復活するまで、神はあなたを諸国民の光として選び、守り導き、解放し、さらに解放の使命を託されました。
「私はあなたを選んだ。 諸国民の光に、人を解放する光に。」

