2025年11月23日 降臨節前主日(こどもと一緒礼拝)
わっー、はっ、はっ。オイラのなまえはザアカイ。そうだ、チビだ、わるいか。でもおおがねもちだ。いいだろう。オイラは「ちょうぜいにん」。いえのまえをとおるひとからたくさんおかねをとりあげてるんだ。
でもみんないってる。「あいつはわたしたちのおかねで、おおきないえにすみ、いいふくをきて、ごうかなごはんをたべてやがる。だいっきらいだと。」
それで(がっこうとおなじさ)だれもオイラといっしょにごはんをたべてくれない。さびしい。ほんとうはじぶんはわるいのはわかっている。でもおかねがすきだから、やめられないんだ。
あるひ、イエスさまというひとがこのまちにきた。うわさでは「ちょうぜいにん、つみびとのなかま」。こんなきらわれもののオイラとともだちになってくれる?ほんま?うそやろ。でもいちどこのめでみてみたい。
よしみんながあつまっているとおりへいこう。でもすごいひとだかり。オイラはチビだからみえない。でもみたい。よし、さきまわりして、あのきにのぼって、うえからみよう。ジャンプ、よいしょ、えーっと。
あのひとがちょうどしたをとおりすぎようとしたとき、きゅうにオイラのことをみあげていった。「ザアカイ、いそいでおりてこい。きょうは、ぜひ、あなたのいえにとまりたい!」
ぎゃっ! な、な、なんでオイラのなまえをしってんの?なんでみんなからきらわれているわるいオイラのいえにとまりたいの? よくわからない。でも、うれしい!
オイラはよろこんで、いそいできからおりていっしょにいえにかえり、じゅんびをして、いっしょにごはんをたべて、たくさんしゃべって、いっしょにねむった。「なんであんなヤツのいえにとまるんだ」ってみんなからもんくいわれたけど、オレはうれしくてやくそくしたんだ。「おかねのはんぶんをあげます」「とったかねの4ばいをかえします」。おかねがなくなったていい。わるいオイラのところにきてくれて、ともだちになってくれたんだから。
「ただしくなくていい。わるくても、わたしはともだちだよ。だからじゅうじかで、わたしはあなたにいのちをあげる。」

