洗礼を受けられた神さま

中学の野球部で、ふざけた練習をして、後輩の頭にバットを強くぶつけてしまいました。大きく腫れた頭で苦痛に悶える彼を見て、深く後悔しました。彼はどんな思いをしたか…

顧問の先生は私を連れて彼の家へ行き、私と一緒に頭を下げて彼とお父様に謝罪してくださいました。自分は悪くないのに、私と一緒に謝ってくださいました。当然、赦されはしませんでした。ですが私はふざけた奴である自分を「悔い改め」始めました。

イエスさまの洗礼もこれに似ています。ご自分は何も悪くないのに、悔い改める人間と一緒になって洗礼を受けられました。つまり神が洗礼を受けたのです。それは私たちが生涯をかけて神さまに帰っていく悔い改めの旅に、神さま自らが同伴するためです。

人となられた神、イエスさまと一緒に行く悔い改めの旅。その出発点は「わたしの愛する子」と宣言してくださった神の愛であり、目的地は「わたしの心に適う者」として働いて神さまに帰る旅です(3:17)。

取り返しのつかない過ちを犯したときこそ、悔い改めの旅の始まりだと信じます。神さまと一緒に歩き、真の人間になれるように生活していきたいと願います。