天国を見る 「主の御手が共にあったので」 (使徒11 : 21) 復活節第六主日

2021/05/07


主イエスが「天」と呼ばれる神の次元に入って消えた後、迫害されたユダヤ人弟子はアンティオキアの街へ逃げていった。

 

その中のギリシャ人の弟子は、逃亡生活だけではなく、ギリシャ語で主イエスの福音を宣言した。そして多くの人が信じた。それを聖書は「主の御手が共にあった」と記す。(11:21) 主イエスは昇天したがその「天」とは、時間も場所も超えて呼吸のように近い神の側面だ。この天の主イエスの見えない「御手」が弟子に働きイエスを語る勇気を与えた。そして福音を聞く者にも働き信仰を与えた。

 

報告を受けたエルサレム教会はバルナバを遣わした。到着すると彼は「神の恵みを見て喜んだ。」(11:23)見えない主イエスが、目に見える形でここにいると知り、深く心を動かされた。これが教会の原点だ。互いの内に、目に見えない天のキリストの、目に見えるしるしを見て喜ぶ。


だからバルナバは励ました。「揺るぎない心で主に留まれ」(11:23)。どんな悪い力にも揺り動かされず、見えない主イエスに留まれ、と。また、力ある説教者パウロを連れて来て教会を育てた。すべては「目に見えない天のイエスさまを、この兄弟姉妹を通して見た」という喜びからだ。


昇天し、神の側面に入って見えなくなった主イエスは、目に見える時空を超える。だからこそ、どの時どの場所でも、今もこの場所にでも、「主の御手が共にある」、天国を見ることができる。


主を知らない友人・家族のために祈ろう。見えない天の主の御手が、目に見えるように祈ろう。祈り、愛し、そして必要な時に、天のイエスの愛を宣言してあげよう。勇気をもって。

 

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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