「アブラムは、主の言葉に従って旅立った。創世記第12章4節 (大斎節第二主日)  

2017/03/12

 引越しが落ち着いた夜、2才半の息子が「おうちにかえる!!」と泣き叫びました。私たちは自分の不安を飲み込んで、「ここがあたらしいおうちだよ、だいじょうぶだよ、パパとママがいっしょだよ」と抱っこしました。不安な時こそ、主への信頼が試されます。「ここが、神が私に示した地だ」と。
 アブラムの旅は、学生の気楽な一人旅ではありませんでした。一族郎党と家畜を引き連れての大移動です。責任があります。なのに目的地は神である「わたしが示す地。」全く計算できません。加えて年老いた族長アブラムは75歳で、妻サライは不妊。子孫繁栄の展望もありません。皆はどれだけ不安だったでしょう。ただ「主の言葉を聞いたんだ」と言う族長の信仰を分け合い、生きて帰ることのない故郷を後にしました。
 このアブラムの忠実を引き出したのは、どれだけ人類が不忠実であっても、忠実であり続けて「あなたを祝福する」と約束なされた神です。神の自由とは、どれだけ傷ついても人を祝福するしかない自由、愛するしかない自由です。神は人となり、十字架で傷つき死んでもいいから、どうにか人を復活の命の祝福に入れようとされたのです。
 主の言葉に従い、祝福へ出発しましょう。

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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