山好きの父親のリードで、親子三代での登山をしました。宝剣岳という名の通り3,000近い頂上へは、眼下に断崖絶壁がちらつくなか岩に打ち込まれた鎖を伝ってカニ歩きをしなければなりません。大人でも怖い難所を五歳の子と手を握り合って進みます。怖くて文句を言い始めた子供(と私自身に)をこう言って勇気付けました。「ヨナならできる。パパが一緒や。だから行ける。」その時私は、汗かく小さい手を通して感じました。ああこの子の内に私が存在しているんだな。そしてこの子の内に私も存在している。交わりが二人の中に存在している。
私達には聖餐があります。これは神がご自分との交わりを人間に感じさせるために定められた行いです。「わたしはあなたの中にいて、あなたはわたしの中にいる。だから大丈夫だ。死を超えて生きるんだ。」神との交わりをこの肉体で感じる。そのために神は人となり、聖餐となって私達の内に入って来られるのです。信じて受けて、感じよう。
