「家族の間だけである。」マルコ福音書6章4節 (特定9)

2015/07/05

 とても人間的なエピソードでほっとすると同時に困惑もします。奇跡を行う神の子イエスさまさえ自分の家族には信じてもらえなかった。だから「自分の家族に伝道してない」とあなたが悩む必要はない。家族は困難な関係なのです。
 私も未信徒の両親に「伝えたい」と思います。受洗時には「自分の道を宣言したい」と思って父に長い手紙を書きました。また母が大病を患った時には「心の慰めになれば」とある神父さんの詩を読んだりもしました。結果は見えません。でも焦らない。
 家族関係には独特の感情や力が働きます。だから他人にはできても家族にはできない大切なことが多くあります。傾聴も受容もそうだし、愛するとか福音伝道もそうです。
 主の弟ヤコブは、復活の主に出会うまで、家族と共に疑っていました。「俺と同じ大工の子のくせに神の子みたいに振舞って」と。しかし復活したイエスさまはこの兄弟ヤコブめがけて会いに来ます。そこでヤコブは信じた。そして血縁関係は最も聖なる絆として祝福され、エルサレム初代主教として迫害に苦しむ初代教会の柱となりました。
 イエスは困難な家族関係に働き、家族の困難を祝福へと変えられる。私はそう信じています。

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