「飼い主のいない羊のような有様をみて深く憐れまれた」マルコ福音書6章34節 (特定11)

2015/07/19

 教会は牧者を必要とします。しかしその牧者が誤ると群れは「飼い主のいない羊のような有様」になります。進むべき方向を見失い、信仰を養う糧もなく、共同体は無信仰の狼に襲われて散ってしまいます。
 今日の群衆はイエスらが船で荒野に休みに向かうのを知って焦りに焦ります。「このお方と離れて、どう生きていけばよいのか。誰に養ってもらえればよいのか。一瞬たりとも離れたくない。散らされたくない。」そう思い、必死に陸路を先回りしたのです。
 この必死さが表す「拠り所のなさ」を見て、イエスさまは「飼い主のいない羊のようだ」と憐れみの心で一杯になりました。そして「わたしがあなたの飼い主になる」と言わんばかりに養い始めたのです。まず神の言葉で心を養い、空腹になればパンで体を養われました。それも少しのパンと魚から人間には不可能な5千人の群衆を養ったのです。
 キリストのもたらす神の国、天国はこの養いの奇跡が起こるところ。そこでは生きる方向や生きる糧、根本的な信頼まで失った私達を、イエスさまがご自分の命を与えてお腹一杯、心一杯養って下さるのです。

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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