2026年2月15日大斎節前主日
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| モーセと十戒、James Tissot, Jewish Museum. |
大斎節が始まります。食生活の節制を定めましょう。平日は節制し、日曜に復活を祝い、大斎節を祈り守っていきましょう。「戒め」を守る、それが命に輝く道です。
主イエスさまは受難の前、山上で顔から光を放ちました。これは新しいモーセを示しています。神はモーセを通して私たちの祖先を奴隷の国から解放し、シナイ山で十戒を与え、その実践によって結びつきを強くしました。直後の箇所での雄牛の血で結ばれた契約です。
モーセの顔が光を放ったのは、律法を守り主と結ばれて生きるとき、人間は最も輝くからです。戒めを守るのは自力の「自己義認」ではありません。主と結びつき、契約が強められ、自らが神に生かされて光り輝くことです。「あなたの言葉は私の道の光、私の足の灯火」(詩編119:105)です。
主教エイレナイオスは教えました。「神の栄光とは、善く生きた人間である」神と人は競合しません。人間が最も神に従うとき、私たちは最も自由になり、最も輝くのです。
しかし律法を守らず契約を裏切り、先祖は罪と死の捕囚に堕ちました。顔は暗闇の穴となりました。
それでも神は愛し続けました。神自ら人となって私たちの代表、私たちの代わりとなりました。そして神の愛の律法を教え、自ら愛を貫き、新しいモーセとなって光を放ち、十字架と復活に至るまで父の律法を守りました。そしてその従順を通して、悪から最も解放された自由な人間となり、光り輝いたのです。
そしてご自分の血によって新しい契約を誓われました。この契約によって罪が赦され、内なるキリストの力で戒めを守り「主と同じ姿で」顔から神の光を放つのです。
「安息日を守る」ように主日礼拝を守る信徒、「隣人を愛しなさい」とイヤな人にもニッコリする信徒、「むさぼってはならない」と、嫉妬を抑えて足らない自分を受け容れる信徒は光り輝いています。
「私の新しい契約の血」を飲み、主と結びつき、光を放ちましょう。
「光を放て。私の力で戒めを守り、神に生かされ、人間らしくなり、光を放て。神の光、人間の光を。」

