君が好き

2023/09/01

神の愛

「多くの苦しみを受ける・・・と弟子たちに打ち明け始められた」マタイ福音書16章21節

2023年9月3日 聖霊降臨後第14主日(特定17)

ジェームス・ティソ、「最後の説教」1886-1894 ブルックリン美術館          


 神学校同期の友は、54歳で早逝しました。年齢も社会経験も能力も私よりずっと上なのに、彼と私は対等な親友でした。彼が自分の葬送式に前もって選んでいた歌は松山千春の「この世で君が一番好き」でした。
この世で君が一番好き
この世で君が一番好き
ただ何となくこの気持ちを
今、伝えたくて
こんなに生きていたいなんて
こんなに生きていたいなんて
ただ漠然と心が叫ぶ 
そう何度となく
この世で一番君が好き
 彼が伝えたかった「君」とは誰のことなんだろうと思いました。一番にはやはり大好きだった奥さまでしょう。または参列した私たちのことかもしれません。または彼が大好きだったイエスさまのことか。または「イエスさまはあなたを大好きだよ」と伝えたかったのかもしれません。
 この歌を選ぶ彼の姿は、イエスさまの姿に重なります。
 「今、私は苦しみ死んでいく。本当は、こんなに生きていたいなんて…でも悲しまないで。私の人生はこの気持ちを今、あなたに伝えるために生きてきたんだ。この世で一番君が好き。」
 イエスさまを通して神さまは弟子たちに伝えたかったのです。打ち明けたかったのです。「今から受ける苦しみと死には意味がある。それはあなたにこの気持ちを伝えるため。あなたを愛している。君が好き。」
 弟子たちがこのメッセージを理解するのは復活のイエスさまに再会した後です。「あぁ、あの時イエスさまは、愛を打ち明けてくれていたんだ」と。
 イエスさまの人生はこの愛の「気持ち」を伝えるためでした。私たちも同じ様に伝えましょう。「この世で一番君が好き。」

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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