「わたしたちが溺れてもかまわないのですか」マルコ福音書4章38節 (特定7)

2015/06/21


 嵐の海で弟子達はそうイエスを責めました。 
 前に仕えていた熊野地方で死者多数の大水害に襲われました。停電、断水、電話不通。私は信徒と保育園関係者の安否確認と物資の配達に、タイヤを泥に奪われスリップしながら車で回わりました。体力も気力も限界でした。ある晩、集落全体が泥につかり漆黒の谷となっているのを見て不覚にも涙が溢れ出てきました。
「なんでこんな事になるんや。神さまは気にもかけてないのか。なんで神さまは黙ったまま、眠ったままなんや。」疲れと悲しみと怒りと疑いが一緒になって込み上げてきたのです。
 イエスさまの眠りは創造主への絶対的信頼です。しかしそうできない弟子たちの怒りも良く分かります。イエスさまは起き上がり「黙れ、静まれ」と海を叱り、大嵐を大凪に変えました。そして憐れみの眼差しで言うのです。「なぜ怖がったのか、まだ信じないのか。」
 責める気持ちは不信感の産物です。もしも「イエスは死んでも復活した神ご自身だ」と信じるなら、どんな人生の嵐も死の海も、あなたを滅ぼし尽くすことはできません。復活のイエスさまは既に死に勝ったからです。もう怖がらなくていい、信じて眠ってもいいのです。

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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