「天使たちが仕えていた」マルコ福音書第1章13節 (B年大斎節第一主日)

2015/02/22

「お前はわたしの愛する子」洗礼で宣言されたイエスさまは、サタンと野獣の荒れ野でこの愛を生きる力が試されます。四十日の荒れ野の試練です。
 灰の水曜日で大斎節が始まりました。復活を喜ぶべき主日は含まず、四十日の死から復活の命への旅です。携えるのは「お前はわたしの愛する子」という愛の告白だけ。主イエスと一つになって天の父から聴いた、この愛の告白だけです。この愛をどれだけ本当に信じているか、自分の荒れ野で試されます。
 荒れ野で人は寂しく無力です。助けてくれる人も、愚痴を聞いて慰めてくれる人もいない。なのに心は静かでもない。自身の内なる欲望と妄想と不満という「野獣」が遠吠えを上げて心を騒がす。そしてまさに殉教者たちがコロッセウムで野獣に食い殺されたように、わたしたちも野獣に襲われる日々がある。
 あなたにとって試練の日とはどんな日ですか。自分の内に巣食うサタン「告発者」と戦う日々、病魔と戦う日々、自分には生きる価値がないと神の愛を疑う日々、最期には死ぬ肉体の苦しみと恐怖、、、。
 しかしどれほど荒れ野が厳しく、野獣が吠えるともイエスには多くの見えない天使たちが仕えていました。一瞬も欠かさず支えていました。一人ぼっちだったことは一瞬もなかったのです。苦しんでいるその時には見えず、後から初めて知るのかもしれません。あぁ神の助けが、神の天使が、こんな自分にも仕えてくれた。イエスさまの一部のこの自分に。
 洗礼と聖餐によって、イエスさまの体となったあなたを、神さまは必ず見えない天使で支えて命に導く。もしかしたら、目の前の人は、すぐ横にいる人は、あなたを支える天使なのかもしれません。

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