花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。ヨハネ福音書第3章29節 (B年降臨節第三主日) 

2014/12/14


花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。
 結婚の恵みにあずかるまで、私の恋愛人生は波乱に富んだものでした。おかげで恩師や色んな人に、特に小・中学校からの友人には心配をかけました。一大事の時にはいつも頼りにしてきた友人達です。彼らは宗教色の強い私の結婚式に来てくれて、礼拝でも宴会でも、一緒になって喜んでくれました。「タイチ、よかったなぁ」と自分のことのように喜んでくれました。そう喜んでくれるので、私もより一層喜びました。
 結婚式は誰でも同じ。自分のものとして、花婿の喜びを喜びます。
 そのように「自分の思惑から出て、あのお方、キリストの喜びを自分の喜びとする。」これこそ伝道者の生き方、信仰者の生き方だ、と洗礼者ヨハネは弟子たちに答えました。弟子達の不満は当然のものでした。多くの人々が自分達の集いには来ず、前は同じ弟子だったイエスの方に集まり始めたからです。「自分達はこんなに頑張ったのに」と行いを主張し、神の計画に不平不満を募らせていたのでした。
 しかし洗礼者は、キリストこそ自分の本当の喜びで、「わたしは衰え、彼は栄えねばならない」と教えました。そうして初めて自分の本当の喜びは満たされる、と。自分が無くなりキリストを表すことで、逆に、自分のうちに自分らしい喜びが湧き溢れると。
 自分を無にする喜びの道、これこそキリスト降誕を迎える心です。クリスマスに神と人は、いわば結婚します。生まれ来るイエスの内に、創造主と被造物は結ばれる。イエスの内に、神に造られながら自己主張ばかりする私たち人間が、そんなわたしたちをさらに愛してやまない神と、二度とちぎれる事なく結ばれる。この喜びをどうか、自分の喜びとしよう。


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