多くの人の身代金として自分の命を捧げる (マルコ10:45)

2012/10/21


現代人にこの「身代金」の言葉は、誘拐事件を思い浮かべて、あまり良い響きがしません。

しかし古代では、それは奴隷を買い戻す「贖い金」で、解放と自由と再会の喜びを意味しました。­­­­­­戦争や貧困によって家族や子供が奴隷として売らたり、しかしお金を稼いで払えば買い戻せたり、または安息年には解放される規則も旧約聖書にはあります。奴隷は身近な現実で、そこから語られた救いの譬えです。

もしも貧しいが故に、自分の子供を奴隷として売らねばならなかったら、、、その悲しみはどれだけでしょう。もしそうなら、どれほど懸命にお金を稼いで、我が子を探しだし、買い戻そうとするでしょう。それは北朝鮮拉致被害者の家族の思いにも通じる心です。「ただ、我が子、愛する家族を取り戻したい、、、」と。

それこそが父なる神のみ心でした。神の子供達である人間が、罪と死の奴隷となってしまった。「わたしの命は、この子供達を買い戻す解放金なんだ」、とイエス様は言われ、その通りに、あなたのために、死んだのです。神は、あなたを愛する代価を払って、解放するのです。

「いくら払ってもいい。この命で払ってもいい。あなたは大切な神の子なんだ。解放されて、自由になって、父の家に帰ってくるんだ」と。

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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