人智を超える成長 「その人は知らない」 マルコ福音書4章27節

2024/06/15

神の国 聖霊

 2024年6月16日 聖霊降臨後第4主日(特6) 

「神の国は成長する」とイエスさまは教えました。

 しかし私たちの教会や教区を見ると、成長とは程遠い現実が迫ってきます。信徒数は減り、高齢化は進み、伝道活動もどれだけできているか…。個人的にも、自分は何人の人をイエスさまに招き、導き、愛を伝えたか、教会生活の喜びを伝えたか…。

 ただし、イエスさまが教えたのは「人が知らない間に」という神秘です。某T主教さまのご子息であるAさんは、お父様が逝去なさってから、積極的に教会を愛し始められました。お父様の人智を超えて神の国が働いた、ということなのではないでしょうか。

 神の国は私たちの思いを遥かに超えた成長をします。これは喜びであり、慰めや安心でもあります。教会の活動や誰かのための祈りや行いで、私たちが「ダメだ」と思う行いもすべて神さまは、私たちの知らないところで神の国の成長に用いてくださいます。神の国にあっては、何事も無駄なことはないのです。

 そして神の国は私たちが想像する成長をも超えます。(もちろん素晴らしいことである)信徒数や献金額という人間の尺度をも超えます。

その尺度は、イエスさまの愛の支配と、信じて悔い改める一人の人です。「一人の罪人が悔い改めるなら、神の天使たちの間に喜びがある」(ルカ15:10) 数より先に、目の前の一人が救われることです。

数に目を奪われることなく、必ず成長している神の国を信じて、たった一人に福音の種を蒔き続ければ良いのです。ダメならあっさり父に委ねれば良いのです。

 聖餐式ではイエスさまが私たちの魂に植えられます。その種から芽が出てくる沈黙の声を聞き取りましょう。

 「信じて働きなさい。あなたの思いを超えて、私は成長している。あなたの中で、あなたの周りの人々の中で。」


このブログを検索

そのほかのメッセージ

ラベル

復活 十字架 神の愛 聖餐式 祈り 信仰 聖霊 イエス 受肉 神の国 三位一体 癒し アッバ 悔い改め 赦し キリスト 委ねる 恵み 救い 昇天 自分らしさ アブラハム クリスマス ゲセマネ 兄弟姉妹 勝利 召命 変容 弱さ 悪霊 教会 神の子 羊飼い 解放 ぶどう園 インマヌエル ゲッセマネ 出エジプト 創造主 喜び 大祭司 奇跡 嫉妬 子ども 宣教 忍耐 悔い改め、荒れ野 悪魔 感謝 放蕩息子 洗礼 洗礼者ヨハネ 神の支配 行い 過ぎ越し 陪餐 Being うつ かみのくに からし種 み名 み心 アダム イスラエル エリヤ ガリラヤ サマリア人 ザアカイ スキャンダル タラントン タリタクム パン裂き ピスティス ペテロ ペトロ マリア マルタ メシア ヤイロ ユダ ユーカリスト ラザロ 不安 不正な管理人 主の祈り 今ここに 仕える 伝道 信頼 偶像 共感 再創造 再臨 十戒 原罪 受容 受難 境界線 天国 奉仕 奉献 婚宴 安息 希望 平安 幸せ 律法学者 従順 忠誠 憐れみ 懺悔 成就 戒め、山上の説教 承認欲求 招き 新しい創造 最後の晩餐 栄光 楽園 権威 歴史 毒麦の譬え 洗足式 清い 灰の水曜日 無力 父、三位一体 独り子 現存 生きる意味 病い 真理 礼拝 祝福 神の家 神の言葉 神殿 祭司 種蒔き 絶望 聖書 肉体 自己肯定 自由 苦難の僕 裁き 見失った羊 覚悟 親密さ 観想 記憶 誓約 誘惑 誠実 譬え 財産 貧しい人 貧しい人、共有、復活 賜物 賢明さ 躓き 身代金 迫害 追放 重荷 障害 静けさ 食卓 飢え 養い

自己紹介

自分の写真
大津市, 滋賀県, Japan
聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

日本聖公会京都教区 大津聖マリア教会

Wikipedia

検索結果

コメント

名前

メール *

メッセージ *

Tags

QooQ