人を殺すな、人を生かせ

2023/02/08

受肉 十戒 十字架

「愚か者、と言う者は火の地獄に投げ込まれる。」マタイ福音書5 : 22


2023年2月19日 顕現節第6主日(A年)

磔刑
ALGARDI, Alessandro.  磔刑 1600年ごろ、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂,Stucco ローマ.

十戒の「殺すな」は他人ごとに思えます。殺人なんて犯していないからです。

 

ですが律法の完成者、イエスさまはこれを厳しく捉えて「自分ごと」にされます。人に腹を立て、バカだの愚かだのと価値判断をする人は地獄行きだ、と。新しい戒めは行いの結果ではなく、心のあり様です。

 

しかしこれでは一体誰が地獄を逃れられるでしょう。私は、顔に表さずとも無意識に人の価値を評価し軽蔑しているときがあります。そのとき心は既に火の地獄です。軽蔑や怒りの否定的な思いが燃え上がり、自分自身をも殺してしまいそうです。

 

しかしイエスさまの厳しさは滅ぼすためではなく救うためです。「殺すな」は「生かせ」という積極的な愛の戒めとなりました。「人を生かせ、そして自分をも生かせ」。人を肯定して生かす愛の心と言葉を人にかけなさい、と。

 

人も自分も生かす新しい愛の心。諦めてはいけません。これを与えるために神さまは100%の人間となられたからです。イエスさまは「殺す心」を全て引き受けて殺されました。そしてこの罪を根本的に消滅させました。そして代わりに人も自分も生かす愛の心を与えられるのです。

 
聖餐式の懺悔と陪餐によって、イエスさまが滅ぼした「殺す心」を捨て、新しい心を得ましょう。そして愛するイエスさまの戒めを実践しましょう。「人を殺すな。人を生かせ。そして自分をも生かせ。」

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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