「何者かが夜明けまでヤコブと格闘した」格闘する神 創32:29 (C年特定24)

2019/10/20


 格闘だ。自分の失敗と罪を正しく受け容れることは。失敗を否定したくて七転八倒し、心が折れ、傷が残る。新しい自分はそうして始まるしかない。
 ヤコブが受け容れられない罪は、兄エサウをだまして長男の祝福を奪ったことだ。そこから20年も逃げてきた。だが帰郷するよう神に命じられた。真実に面するのだ。その途上、兄に殺される恐怖に独り震えていた夜「何者かが夜明けまでヤコブと格闘した。」 兄の回し者か。悪魔か。ちがう、主の天使だ。そう感づいたヤコブは「祝福してくださるまでは離しません」と諦めず格闘し続けた。そして股関節は折れて足を引きずりつつ、朝日に照らされ、神に祝福された新しい自分を始めた。
 主はヤコブに「神と人と闘って勝った」の意味の「イスラエル」の名を与えた。私たちは格闘の民だ。「祈り」は格闘であり(ルカ18:1)、「おりが良くても悪くても励む」宣教も格闘だ。(2テモ3:2)
 そして主イエスこそ、格闘する民「イスラエル」の成就だ。主は、罪と失敗続きの私たちを正しく受け容れて生かすため、自ら格闘された。股関節どころか、命まで折られて死んだ。だが復活の朝日に照らされ、新しい命の祝福を与え始められた。
 あなたの失敗を正しく受け容れようと、神は格闘された。復活の朝日に照らして生かすためだ。主の傷は聖餐のパンが裂かれるたび表れる。あなたの格闘を共に戦うため、あなたの内 に表れる。

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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