息子の命 「布に包んで」ルカ2.7 (降誕日聖餐式)

2017/12/25


 この一枚の布に、若い母マリアのできる限りの愛が表わされています。
 神の子キリストは家畜小屋に生まれました。しかし人間の底辺を表すような状況の中で、母はできる限り柔らかい布で子を包み、できる限り柔らかい飼い葉の上に寝かして、愛おしんだのです。この赤ちゃんの体こそ、神が人に宿り、人が神を触れて感じるために受けた肉体です。  
 そしてその後も、母は乳やご飯や愛情を毎日与え、父に大工の手習いを受けて育ちました。それが30才を過ぎた頃、家を出て弟子らと共に神の国を説き周り、人々を罪から解放するために都で死にに行く。マリアはどんな気持ちだったでしょう。できれば止めたかったでしょう。しかしそれが神の愛ならば、と十字架の死に至るまで見つめ続けました。  
 「愛する息子の命を差し出す。」マリアはどれだけ神への愛と従順が試されたか。マリアの決心は、愛する子の命を人々に与える父なる神の愛に通じています。復活後に息子と再会したマリアは神の義しさを確信しました。  
 マリアが布に包んだ赤ちゃんイエスの体が今朝、パンと葡萄酒に包まれてあなたに与えられます。父は言う「手で触れ、喉で感じなさい、私があなたをどれだけ愛しているか。」

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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