広島の希望 「出発について話していた」ルカ9.28-36 (主イエス変容日)

2017/08/06


 8月6日はイエスが輝いた変容日ですが、広島では、私たち人間の悪魔的仕業が大勢の愛しい人の命を一瞬で奪った愚行の追悼日です。  
 初めて広島世界平和記念大聖堂の壁画に面した時私は「イエスさまは、原爆の苦しみと悲しみを受けられていた」と思いました。「どうかピカの歴史を忘れず、変容のように、この世を神の平和に輝く世界へ変容させてください」と。  
 しかし実は壁画の題は「原爆の」でも「変容の」でもなく「再臨のキリスト」です。長く思い巡らしていたので、今年は広島の神父さんに直接電話してみました。するとやはり「再臨のキリストだからこそ広島の希望です」と言われました。「歴史の終わりにキリストは必ず輝いて来られます。悪を審き、苦しみ悲しんだ人の涙を拭い、正義と平和を打ち立てます。再臨こそ、平和が暴力に勝つ、希望の基いなのです」と。  
 イエスが輝いたのは「出発」を話していた時でした。人を殺す暴力が横行するこの世界に、人を愛する非暴力と命の世界を打ち立てます。そのためにイエスは十字架へ出発し、この世に輝いて「帰還」する日、必ず平和を完成されます。  
 私たち人間の暴力を、神の非暴力に照らして頂きましょう。そして希望の道具になるのです。

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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