「夜は更け、日は近づいた。」 ローマ13.12 (A年降臨節第一主日)

2013/12/01


 この夏、 山登りした山の上から「ご来光」を待ちました。雲海の向こうから少しずつ、しかし確かに、夜が白く薄くなってきて、待っている心も「まだか、まだか」と盛り上がってきます。一年365日繰り返されることですが、しかしその朝は特に「新しい命」が闘病中の母親に訪れるように、、、と祈りつつ、家族で待ちました。
 「曙の光がわたしたちにのぞみ、暗闇と死の陰にいる人を照らし、、、」と朝の礼拝は祈ります。(祈祷書24p.) 朝日の光は、暗闇と死の陰を照らす、新しい命、復活の命の象徴です。毎朝、命の光を浴びるように、わたしたちは最後には復活の命を浴びるんだ。毎朝それを信じます。
 同様に毎年巡り来る降臨節もまた、世の終わりに到来する新しい命、新しい時代、新しい創造の象徴です。降臨節を良く迎えることは、毎年の行事をこなすことではなく、実際に永遠の命を迎え、また主に迎えられることです。
 わたしたち罪人と連帯して人となり、十字架で死なれた主が復活した朝から、死の陰から甦ったその朝から、少しずつしかし確かに新しい命は始まっています。近づいて来ているのです。
 自分に見える現状はどんなに暗くても、その向こう側から確かに新しい命は近づいて来ている。「今は見えなくても、そう信じなさい。そして、もう暗い心と、闇の行いは脱ぎ捨てて、わたしを身にまといなさい。新しい命を待つのです」と。

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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