サウル、サウル、なぜわたしを迫害するのか。 使徒言行録 9:5  復活節第三主日

2013/04/14



 これが後にキリスト教会を建てていく使徒パウロへの、復活のイエスが語りかけた言葉でした。それまでは「ユダヤの律法を行うことで救われる」とクリスチャンを逮捕して回っていた迫害者サウロが、この瞬間に「復活の主イエスを信じて救われる」という福音を世界に広める宣教者パウロとなったのです。
 しかし誰もがそんな劇的な「回心体験」を持っているわけではありませんし、回心体験はそれ以降の使命のために与えられます。ですので、この意味で、今のわたし達一人一人も、パウロの回心を自分の回心に通ずるものとして受け取りましょう。誰の心にもサウロがいるのです。
 そのサウロは何らかの「行い」によって自分で自分を救うことに熱心です。そしてその価値基準に満たない人や自分自身を否定し、迫害します。しかし実は攻撃する相手に、小さくされた存在に復活のイエスは一致しているのです。そして苦しみの中から、あなたの名を呼んで語りかけているのです。「もう良い。わたしはあなたを愛している。わたしの恵みは強く、あなたを救う。わたしを信じて、召命を受けるんだ。」
 神はどんなに悪い人でも、回心を与え、復活の命を伝える召命を与え、そして復活のキリストが導く神の歴史の一部と成していかれる。

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聖公会京都教区の司祭です。大津聖マリア教会勤務です。うつ当事者として自助グループ「マ・カタリーナ」の世話人もしています。リンクをご覧ください。

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